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乳頭が痛い時
はじめに
乳頭痛は、初めての授乳の方に多い訴えです。
生理的な痛みもありますが、授乳の姿勢によってなど予防できる痛みもあります。
出産後、早い時期におこりやすい乳頭痛
最初の授乳、頻回直接母乳を行っているママは体験されることが多いでしょう。
しっかり、乳輪や乳頭をくわえさせていなくておきる損傷による痛みよりは、この時期は過敏なため一時的に痛みを感じる事が多いでしょう。
赤ちゃんにおっぱいを吸わせはじめ、20秒から30秒で痛みが感じなくなります。
入院中をピークとして、おっぱいの分泌が増えてくるに伴い痛みがいつの間にか感じなくなることが多いでしょう。
自然におさまってくる痛みではありますが、自分の母乳やデスパコーワ 7gやLANSINOH ランシノー 7g を乳頭に塗り様子をみる事が多いですね。
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ただし、痛みが1週間以上続いたり、乳頭に傷があるようならば対策をとっていきましょう。
赤ちゃんの抱き方やくわえさせ方が不適切なために生じる乳頭痛
授乳後の乳頭の形を見てみましょう!
・右の外側、左の外側に傷や痛みがある場合、または三日月のように尖った傷がある場合、赤ちゃんが浅くくわえているか、口を大きく開けずおちょぼ口ですっていることが考えられます。
→大きく口を乳輪まで含ませましょう。
・授乳直後、平らにつぶれていると、その先端に沿うように、水疱や亀裂、血疱ができやすくなります。
→大きく口を乳輪まで含ませましょう。
・乳頭の下にある傷は、赤ちゃんが乳頭の上部を多くふくんでいて、乳輪の下の部分が少ししか含んでいないことが考えられます。
→赤ちゃんを頭の上の 方から支えていませんか?背中、首の後ろを支えておっぱいを下からくわえさせましょう。
・乳頭の先が白くなったり青白くなっている。赤ちゃんが上下の歯肉で挟んで飲んでいる。飲み込む時にに強く圧迫している。
→一度離して、もう一度くわえさせましょう。
・乳頭の中心線に対して斜め45°の方向に赤いすじや青白い折り目がついている。 赤ちゃんが舌を奥の方に引っ込めて飲んでいたと考えられます。
→一度離して、もう一度くわえさせましょう。
赤ちゃんの舌と吸い付きパターンによる乳頭痛
・赤ちゃんの舌は上手に吸っているときは、歯茎を超えて前の方に伸びています。
それは、授乳中に赤ちゃんの下唇をめくると舌が上手に乳頭に巻きついているのがわかります。
舌が見えない・舌打ちして吸っている・赤ちゃんのほっぺにエクボが出ている場合は効果的に吸えていない証拠です。
→一度離して、もう一度くわえさせましょう。
・舌が短い・舌小帯が短い、
→気長に、おっぱいを上手に含ませましょう。徐々に上手に吸えるようになってきます。
おっぱいが張りすぎて起こる乳頭痛
・おっぱいが張っていると、乳頭が扁平にちかくなり、乳輪が硬くなり、深くくわえることができずに乳頭の先端だけを吸うことになり、乳頭痛の原因になります。
→軽く搾乳と、乳頭を圧迫して、乳輪の伸展をよくしてからくわえさせてあげましょう。
搾乳器の不適切に使ったために起こる乳頭痛
・サイズが合わなかったり、当てる場所がずれていたり、圧が強すぎたために起こる場合もあります。
→一旦、使用を中止し、手搾りしましょう。
アレルギーやかぶれによる乳頭痛
・乳頭に塗った軟膏やクリームによってかぶれる方がいます。かゆみが生じるようなら中止しましょう。
・清浄綿は、以前授乳前で使用していましたが、使用することで乾燥切れやすくなりますので使用しないほうがいいでしょう。
カンジダ症やほかの感染による乳頭痛
・授乳ポジションを適切におこなっていても改善しない場合は感染によるものが考えられます。
先生や助産師に相談しましょう。
その他の原因による乳頭痛
血管攣縮による乳頭痛
・授乳直後におっぱい全体青白い状態の場合、循環がよくないことが考えられます。
焼けるような痛みが乳頭や乳輪に痛みが感じます。
また、血液が戻ってくるときにも強い痛みを感じます。
→寒い時や、圧迫によることでおこります。 暖かい環境で授乳をしましょう。
・水泡・白斑(乳口炎) ができたとき
・ホルモン状態の変化による乳頭痛。
月経中や月経前、妊娠などのホルモンの変化によって乳頭痛を感じることがあります。
同時に哺乳ストライキをおこすことがあります。
・赤ちゃんがかんでおこる痛み、歯が生えた時におこる痛み
授乳中に噛まれた場合は、一度離しましょう。
逆に、噛まれそうなタイミング(噛む前に一旦舌を引っ込めます)がわかるようならそのタイミングで赤ちゃんを引き寄せる方法もあります。