前期破水(PROM)について

 
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前期破水(PROM)について

前期破水(PROM)について 

 

前期破水(PROM)とは、陣痛が発来する以前に破水することです。

 

破水する時期によって、処置や管理が変わってきます。

 

赤ちゃんへの感染が1番心配なので破水した時期にかかわらず必ず来院しましょう

 

妊娠37週未満に発症する前期破水をpretermPROMといいます・・20〜30%

 

妊娠37週以降に発症する前期破水をtermPROMといいます  ・・70〜80%

 

部位によって高位破水、完全破水と言われ、羊水の流れ方が違ってきます。

 

ただし、お水が流れる感じがあった場合は、少ない多いにかかわらず、病院に電話を入れて受診しましょう。

 

前期破水の原因

 

卵膜の異常

 

・絨毛膜羊膜炎・・膣炎などから上行性感染・・これが多いとされています。

 

子宮壁の過伸展・急激な子宮内圧の上昇

 

・羊水過多

 

・多胎妊娠

 

・胎位異常

 

・子宮奇形

 

頸管の脆弱

 

・頸管無力症

 

・頸管円錐切除術の既往

 

喫煙

 

妊娠中の性行為

 

羊水穿刺

 

そのほか

 

症状とすべきこと

 

生温かいお水が流れてきます。羊水自体は本来無色無臭ですが、出血が混じったり、時には赤ちゃんがお腹の中で苦しい状況の時は緑色〜黄色(胎便の色)になる時もあります。

 

下の方で破水すれば、じゅばじゃば出てくるのでわかります。

 

尿と違うのは意識しても止めることができず、くり返し出たり止まったりします。

 

ただし、高位破水の場合は少しずつしか出てこないので、尿やおりものと見分けがつかないことがあります。

 

わからない場合は、やはり卵膜のやぶれた場所からの感染が怖いのですぐに受診しましょう。もちろん、お風呂やシャワーも中止してください。

 

破水でなければ、家に帰っていただくことになります。

 

そういう事例はたくさんありますので、念には念をで遠慮せず受診してください。

 

病院に向かう際にはできれば、大きめのナプキンを当て横になって車に乗ってきていただけるといいと思います。羊水はかなり出てくることも予想されますので大きめのバスタオルや防水シーツなどシートに敷くといいですね。

 

もちろん、ご自分で運転しないようにしましょう。急激に陣痛が発来することも多いので危険です。

 

前期破水の診断

 

膣鏡診

 

まず、内診台にあがってから膣鏡を使って、外子宮口から大量の水溶性帯下(おりもの)が持続的に流出してくるか確認します。

 

BTB試験法、エムニケーター

 

最も一般的な方法です。

 

まずは、内診台に座っていただき、流れた羊水に紙をあてます。もちろん痛みは伴いません。

 

正常の膣内は弱酸性です。逆に羊水は弱アルカリ性です。

 

昔理科の実験で体験されていると思いますが同じ原理で、 流れてくる羊水にBTB試験紙を当てて、膣内のphの変化をみます。

 

色が青色に変化すればアルカリ性、つまり羊水で、破水していると診断されます。

 

先進部の確認

 

内診、または羊水鏡で赤ちゃんの頭が卵膜で覆われているか確認します。 ただし、高位破水の場合は、卵膜に覆われていても羊水が流れてきます。

 

生化学的検査

 

診断精度が高い検査です。早産時期の診断に使用されます。

 

まずは、内診台に座っていただき、膣分泌物に綿棒をあてます。もちろん痛みは伴いません。

 

・α-フェ卜プロテイン(AFP)・・アムテック

 

・癌胎児性フィブロネクチン(IGFBP-1)・・ロムチェック などの測定を行います。

 

合併症

 

ママ

 

・早産

 

・子宮内感染

 

・常位胎盤早期剥離

 

・逆子の場合、臍帯脱出

 

赤ちゃん

 

・胎児感染

 

・羊水の減少により、臍帯圧迫、分娩時ストレスによる胎便吸引症候群

 

・特に臍帯脱出

 

管理

 

妊娠37週以降

 

感染防止のために抗菌薬の点滴や内服薬を投与されながら、自然陣痛をまちます。

 

ただし、赤ちゃんへの感染のリスクを考慮し、陣痛が発来しない場合は誘発剤を使うことが多いしょう

 

みみりんの経験上、

 

経産婦さんでは、しばらく様子をみると陣痛が発来、ししかもかなりのスピードで出産される方が多いですね。 初産婦さんでは、高位破水の場合なかなか陣痛がこず誘発分娩となることが多いです。 陣痛がこないまま、時間が経ち感染徴候が見られることがあれば、帝王切開になることもあります。

 

妊娠34〜37週

 

赤ちゃんは、小さめではあるものの生まれてきても体外で十分に生活できます。 そのため、感染兆候がなければ、子宮収縮抑制剤、抗菌薬で様子を見ていきますが、陣痛がくるようなら無理にとめることはないでしょう。 この時期の場合、個人病院であれば状態を見て必要であれば総合病院に搬送されるでしょう。 主治医の判断によります。

 

妊娠34週未満

 

個人病院の場合、NICUのある総合病院に搬送されるでしょう。

 

できれば、赤ちゃんはお腹の中に長くいてもらったほうがいい時期です。 感染の兆候を確認しながらできるだけ妊娠を継続するようにします。

 

ただし、NSTでの赤ちゃんの状態、羊水の量、ママの感染徴候(採血・発熱)を見ていきますが、状態が悪くなるようならNICUの先生と相談の上、分娩方向にもっていきます。

 

その際、赤ちゃんへのストレスを考えて早い時期の場合帝王切開になることが多いでしょう。

 

・感染予防のための抗菌薬の使用に加えて赤ちゃんの肺成熟を促すためにママに副腎皮質ステロイド投与を行います。 少なくともその後48時間は赤ちゃんにママのおなかにいてもらったほうがいいので、子宮収縮剤を使用して陣痛を抑制していきます。

 

・ベッド上安静で尿のくだを入れて管理されることも多いでしょう。

 

37週に入る前に突然の破水は、かなり戸惑われるかと思います。

 

ママは辛いかもしれませんがご自分を責めることなく、赤ちゃんの生命力を信じて先生の指示に従いましょう。

 

ベッド上安静を長く強いいられるかもしれませんが、ぜひ、頑張って欲しいです。

 

周りの方達も、ママと赤ちゃんを優しく見守ってあげてくださいね。

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